ひよっこ通訳見習いが語る通訳作業


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大家好!AIRIです!なんともう前回の更新から二カ月ほどが経ってしまったという…
大変お待たせ致しました。正直に申し上げますとずっとネタ探しをしていました(笑)

 

ですが今回はふと通訳に関することが頭に浮かんだので、自身なりの通訳とは何か、通訳見習いながらに書きとめたいと思います。

 

ちょっと今回の記事は読みづらいかもしれません…

すみません(TT)

 

※まだ通訳見習いとしてもひよっこな人間が書く記事ですので、みなさん暖かい目で見守っていただけたらと思います🙇

 

 

通訳作業とは何なのか


「通訳」、と聞くと大体の人が言語変換作業と考えがちなのですが、実は全く違うんです。
ものすごく極端に、端的に言うと、

「梱包着せ替え作業」

が通訳の本質だと思っています。
皆さんのまわりに「?」が見えるので少しずつ説明しますね(笑)

 

 

シニフィアンシニフィエ

皆さん、↓はなんでしょう?


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私の絵が皆さんを惑わさない限り「リンゴ」と答えていただけるかと思います。


英語だと?「(an) apple」ですよね。他の言語でもこの物体を表す言葉が少なからずあるかと思います。

この物質「🍎」と単語「リンゴ・apple」をフェルディナンド・ソシュールによって定義された言語学的な用語で表すと


・「🍎」→シニフィアン(表されるもの:英signified)
・「リンゴ・apple」→シニフィエ(表すもの:英signifier)
と言います。

 

そしてこれを踏まえた上で、私の中で「言葉」というのは存在する物質🍎や現象⚡(=本質・概念)などを説明する/表すもの(外側)だと考えています。


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私の説明が下手ですみません…なんとなくイメージはしていただけていますでしょうか?

 

そこで私の思う通訳作業「梱包着せ替え作業」に戻ります。

もうお分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、私の中で通訳作業はその「本質・概念」を伝えるべく「外側」をAからBへ変換すること、これこそが通訳作業ではないかと考えています。


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この作業自体はその本質・概念が普遍的であること、共通していることが前提として挙げられます。
🍎や⚡、母の日やクリスマスも多くの国では共通している概念かなと思います。

 

 

文化と通訳

 

では、わびさびや飲みにケーションはどうでしょうか?どうやって英語で言うんだろう、と思いませんか?これは自国や地域独特の風習、文化だからですね(後者は比較的簡単でしょうか笑)。

先日橋本美穂さんの講座に参加した際、「キュンキュンする」のような「日本っぽい」言葉を英語でいうとどうなるかを考える時間がありました。いや難しい…(笑)


ここでは通訳者はその言葉/文化の本質(例えばキュンキュンする)を理解したうえで他方の話者の背景内で共通することがら/表現を用いて、もしくは簡易化して伝えなければいけません。

 

Okonomiyaki is something like pancake!」

お好み焼きは、なんかパンケーキみたいなやつ!」


ここでは「外側(言葉)」だけでなく本質をずらさないで文化の変換もしなければいけませんね。あとは必ず「○○のようなものだよ、けど日本では…」という風にその文化に応じて詳細説明が必要かなと思います。

 

「But not sweet at all! We cook the batter with pork or seafood, and put sauce and mayonnaise on it before eating.」

「けど全然甘くないよ!豚肉とかシーフードを入れて焼いて、食べる前にソースとマヨネーズかけて食べるよ」

(お好み焼き=パンケーキはどうしても違和感がありますよね(笑))

 

梱包変換作業に絡めていうと、梱包の形は変えず、ただ色味やデザインは少しアレンジして、最後にはオリジナルに近づけるために手直しをする、といったところでしょうか。


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ここだけたこ焼きなのはご愛嬌(笑)

そうすることで相手の脳内にイメージを描かせることができたら正解かなと!

 

異文化理解と学習

 

では異文化理解、異文化学習の役割とは何でしょう。

文化学習は上記したように文化を説明するときに対応させることができることがらの引き出しを増やすことにつながります。


また目に見えない「文化」の学習も大事です。よくあるのが日本人の「考えてみます」の本当の意味がよく「お断り」を意味するということや、「今日は暑いね・寒いね」という言葉がシチュエーションによっては文通りの意味ではなかったり、です。

 

もちろんすべてがそうと言う訳ではありませんが、私も結構「ん、さっきのは本当はどういう意味だろう」と考えてしまいます(笑)
(これは日本・日本語が高コンテクスト文化というものに属するからだそうです。よかったら調べてみてくださいー!)

 

こういう「目に見えない文化」を感じ取って話を進めることも通訳者として大事なのかなぁと思ったりします。

クライアントの目的を叶えるというのが通訳者の仕事というのをお聞きしてから、より強く感じました。

 

何事も言葉だけではなくて、普段だって雰囲気で会話することってありますよね。

だからこそ通訳者のお仕事、通訳作業というのが「言語変換」だけではないというのをお話ししたかったんです。

 

このように国・地域によってこのような言葉や行動の裏に隠された本当の意味は違うと理解すること、どのように違うのかを知ること、が異文化学習をするうえで通訳をするにあたっては特に大切なのではないかなと思いました。
もちろんどんな場面でもこの学習は重要です!!日本国内だって差異はあります笑

 

 

おわりに


とつらつらとまだまだ通訳者とも名乗れないひよっこが理想を語ってみました(笑)
本当に通訳の方ってかっこいいと思います。意識してもしくは無意識でも言葉も文化もちがう人々の橋渡しをしていると思うと心の底から「ぅわあああああ✨」といつも感動します。
ということで将来は私も「ぅわああああああああ✨」と思ってもらえる通訳者になるべく、頑張ります!

 

再见!